創業スクール2019 開催報告一日目 先輩ゲスト登壇

10月26日、「夢をかなえるチャンス!創業スクールなら2019 in大和郡山」が今年もついに開講しました!

 

午後からは、「創業の現実~先輩創業者に学ぶ~」をテーマに、いわもとさえこさん、瀧村健治さんをゲストスピーカーをお迎えしました。

7月頃からWEB、チラシ、ポスターでの広報を進めてきましたが、これまでの創業スクール卒業生の皆様からの口コミも大きな力となり、定員いっぱいの30名という受講生を迎えてスタートすることができました。ありがとうございました!

 

 初日の受講生のみなさんは、期待と不安で緊張の面持ちなのですが、講師の石川先生や私たち事務局も毎年、顔合わせの時はみなさんと同じドキドキワクワクの気持ちでお迎えしています。

 

まずはオリエンテーションにて事務局から受講上の注意点を確認したのち、いよいよ石川先生による授業がスタートしました。

初日の午前は、「創業に向けた心構え」と題して、5日間のスクールの流れやゴールイメージを頭に入れたうえで、統計資料などから創業の機運の高まりや逆に創業後の継続の厳しさを教わりました。人生100年時代をむかえ、事業と人生を切り離しては考えられなくなっており、「創業を通じて自分がどうなりたいのか」「自分のありたい姿」を書き出してみることが最初のワークとなりました。

午前中の残りの時間は、30名の受講生の自己紹介タイムとして、ニックネームや創業したい内容、マイブームなどを発表しあいました。昨年から先生のご提案で始まったニックネームで呼び合うことは、受講生同士が仲良くなるスピードを早めることに寄与しており、グループワークなどで活発な発言につながっているのです。

この30名は、5日間のみならず卒業後も繋がり、同期生として、同志としてかけがえのない関係を築いていくでしょう。    

 

午後からは、「創業の現実~先輩創業者に学ぶ~」をテーマに、お二人のゲストスピーカーをお迎えしました。

まずお一人目は、2016年度卒業生で、Medete-yayaco∞ya-を経営されている いわもとさえこさん。奈良市のならまち工房Ⅲで、サンキャッチャー、天然石、マクラメ編みの雑貨を製作販売されています。

いわもとさんには当スクールの事前告知用のチラシや動画などに登場してもらっており、まさに今年のスクールの顔でした!(いわもとさん、ありがとうございました!)

創業時の苦労話や資金のこと、集客のこと、価格設定のことなど、石川先生が対話形式で掘り起こしてくださることで、本当にリアルで詳細な創業話となりました。

今年の6月に新店に移転した後の夏ごろに、いろんな面で忙しすぎたからか、気持ち的に落ち込んだことがあったそうです。すると不思議なことに自分が落ち込んでいるのと比例して売上も落ち込んだとのこと。経営者の気持ちがリアルにお客様に伝わることを実感して以来、気持ちを常に上げることに努めておられるそうです。

また、いわもとさんのお話の中で、度々でてきた「覚悟」という言葉も印象的でした。創業した時、家族との関係、子育てしながらの経営、新店に移転したこと、取引先との関係、自分が好きなことを商売にしていること、などなど。普段は意識していなかった想いを言語化するときにピッタリの言葉が「覚悟」だったそうです。    

 

 

お二人目は、2018年度卒業生で、業務用酒販会社に勤務しながら、日本酒鑑定士®の協会を設立され個人事業をスタートされた 瀧村健治さん。

日本酒鑑定士とは、日本酒の種類や銘柄を知るだけでなく、原材料や醸造過程、完成後の品質管理から提供の仕方など日本酒に関する全てを学び、なおかつ技能実習の試験に合格した人にだけ与えられる資格です。

瀧村さんもまた、スクール受講時の話から、立上げ資金のこと、カリキュラムや価格設定、営業ツールなど協会ビジネスのノウハウに至るまで全てを話してくださいました。

瀧村さんの創業は、「パラレルワーク」という、まさにトレンドな創業スタイルであり、会社に所属しながら、自分の事業もおこなうときの会社の同僚との関係性、苦労話や、商品開発の仕方など、受講生にはためになる話ばかりでした。

今回の受講生の中にもパラレルワークを目指している方が数名いてるので、とても身近に具体的な内容を聞くことができて勇気づけられたことと思います。会社勤めをしていることがマイナスなのではなく、どのようなスタンスで仕事に向き合うのか、今まさに現在進行形で取組まれているからこそ、言葉に重みがありました。

その後、受講生からの質問タイムでは、先輩創業者としての体験、想いを具体的に回答していただきました。最後はお二人や先生の健康維持方法にまで質問が及びましたが(笑)、それも含めて、私たちが、支援や相談では伝えられない様々な気づきが、この午後の授業では受講生に伝わったことと思います。

最後にお二人から受講生へのメッセージ。

「お客様を喜ばせる仕事を自分でできることの良さと、万が一、困ったことがあったら親身になって相談に乗ってくれる人がこのスクールを通していてることを忘れないでほしいと思います。」

「決してあきらめないこと、脇道にそれたりもするが最終到着点に必ず持っていくんだという意識を常にもって頑張ってほしいです。」

初日の講義の最後として、次回2日目へつなげる「創業を目指す際の3つの軸」について話がありました。受講生にとっては6時間という長い一日ではありますが、11月末までの5日間は、あっという間と感じることでしょう。

 

毎回の授業をしっかりと自分のこととして置き換えてみて、振り返って復習してください。ちゃんと自分の頭に吸収し、定着させていくように心掛けてもらえたらと思います。(お疲れさまでした。)